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Career Introduction
氏 名広沢 義宗
在 籍曹洞宗僧侶
生年月日昭和49年4月8日(釈尊降誕会)
昭和63年曹洞宗大法寺にて得度
平成2年札幌柏中学校卒業
平成5年札幌藻岩高校卒業
平成9年立正大学地理学部地理学科卒業
平成11年曹洞宗大本山永平寺安居
平成13年フランス禅道尼苑安居
幼い頃、諸事情により祖父母のもとに預けられ、住職であった祖父を慕い、共に幼少期を過ごす中仏縁に出会う。
その後、母のもとへ引き取られ普通の小学生として育ち、中学、高校、大学と特に支障なく進学。祖父の死をきっかけに自分を見つめ直す機会を得て、単身アジア・アフリカ旅行を経験する中、亡き人の想いに応えたいと決意、修行の道へ進む。ここで多くのことを学ぶこととなり、特に大本山永平寺送行後のフランス禅道尼苑での修行では、日本では見えなかった仏教の魅力を肌で痛感する。道内寺院での役僧経験を経て、身近に仏教を感じてもらうためのイベントなども主催し、僧侶としての社会経験を少しずつ積んでいく。
自らの理想とする仏教の形を実現すべく札幌市南区澄川に拠点を置き、一戸建てを改造した手作り感のあるお寺として再スタート。以後、敷地を広げ、庫裡の建立や本堂の改築を経て、今に至る。
時代に合った、そしてより身近な仏教を実践できるお寺を目指し、日々精進に励んでいる。
“寺離れ”という言葉が蔓延するご時勢ですが、私自身もお寺というものが、一般社会にとって敷居が高く、一線を介した存在であることを実感しております。お寺やお坊さんと関わるのは、今や葬儀や法事の時だけと思っている方も少なくないでしょう。そんな社会との隔たりを少しでも縮めたいという想いから、時代に合った社会感覚を大切にしています。時代が、そして社会が求めている仏教のあり方、お寺のあり方を客観的な目線から常に模索して、社会を生きる人々の心に寄り添った布教活動に努めて参りたいと思っております。
観音院は、お寺としては決して大きくはありません。初めは、一戸建ての民家の二階の壁を解体して本堂のスペースを作り、祭壇、庭、看板、塀その他の通信物、出来るものは全て住職の手作りでした。そこから少しずつ形を作っていった経緯からもコンパクトであるからこそ出来ること、その強みを熟知しております。お寺の外観の厳かさに物足りない面があるのは否めませんが、小さい分だけニーズに対して柔軟かつ迅速に対応でき、個々のお宅との距離感も非常に近くに感じることが出来ます。お寺もあくまで社会の中の一員であり、上からではなく、地域の皆様と共に歩むスタンスを大切にしていきたいと思います。
「お寺」という存在は必ずしもいいイメージを持たれているとは限らない昨今であります。「お寺=敷居が高い」、「お寺=お金がかかる」むしろ負のイメージの方が強い方も少なくないでしょう。お寺の本来の姿とすれば、地域から信頼される存在でなくなてはなりません。震災などの有事においても避難所になったお寺もいくつかあります。そういった背景からも、私達僧侶はお寺という存在をより安心して関われるものにし、一方で負のイメージから脱却するための努力も必要になってきております。まずはお寺により多くそして気軽に足を運んで頂く機会を、率先して提供していきたいと思います。それが必ずしも供養や仏教プロパーとしての行事だけでなく、様々なジャンルにおいてお寺の可能性を追求し、より広くお寺を活用していけるよう努めて参ります。改革的な立場をとりつつも、決して歴史や伝統に対する敬意を忘れない…そういったスタンスで成長していきたいと考えております。